闘病記パート50「タンポナーデの怖さ」

尿道タンポナーデの恐ろしさ

2019/5/1(水)

令和になりました。

私はベッドの上で

タンポナーデに苦しんでます。

相変わらず尿意が出てくるのが

我慢できません。

手足が震え、

ずっとおしっこを

我慢している状態。

カテーテルの先が

血の塊でふさがれ、

それでも生食を膀胱に

強制注入されてる

そんな状態です。

先生二人による膀胱洗浄

医療スタッフたちの

朝のミーティング中だったと思います。

主治医のマツモト先生と

別の先生が駆けつけてくれました。

「膀胱洗浄してもダメなのか?」

夜勤担当の看護師に聞きます。

「結局、注入した以上

返ってこないので

中で詰まってる感じがします。」

すると、先生が

「一度エコーで見てみようか。」

とエコーの機械を持ってきて、

マツモト先生と一緒に

観察していました。

「ああ、おるな。

結構あるなぁ。」

と血の塊を確認すると

「じゃ、一度私が膀胱洗浄を

してみよう。」

ということでその先生が

直接膀胱洗浄をすることに。

いろいろな角度で

試し、

そして何度もやっていると

「おお、血の塊が出てきたよ。」

と何度も何度もやってくれました。

気分は少し楽になりました。

しかし、まだ尿意は残っています。

「血の塊があるのはわかるのですが、

それらをすべて取るのは困難です。

ひとまずだいぶ取ったので

これで様子を見ましょう。」

ということで、その場はそれで

終わりました。

まだ尿意はありますが、

すぐに漏れそうという

感覚はありません。

命の恩人の看護師さん

朝の10時ぐらいに

またナースコール。

漏れそうでした。

カテーテルも

全然流れていない様子です。

色がきれいで透明なのですが、

それが逆におかしいことを

物語っています。

昨日から

尿は真っ赤のままなのに

カテーテルが急に透明になることは

あり得ません。

つまり、

結局は注入している生食が

そのまま出てきてることになります。

「朝、先生たちに

膀胱洗浄してもらったのですが

まだまだ漏れそうです。

膀胱洗浄をしてもらえますか。」

と、担当の看護師さんにお願いしました。

その看護師さんがだいぶ

時間をかけて

何度も何度も

膀胱洗浄をしてくれました。

「なんか、血の塊が

いる感じがしますね。」

と言いながら何度も何度も。

出てくる尿の色は

まだまだドス黒い血の色です。

つまり、カテーテルが

ちゃんと機能していないことになります。

「あ、出てきた!」

だいぶ血の塊が出てきました。

さらに2,3回やってもらい、

だいぶ血の塊が出なくなったときに

「あー、すごく楽になりました!」

と言い、カテーテルを見ると

ちゃんと流れていました。

「あ、よかったですね。

だいぶ血の塊が取れましたね。」

と看護師さんも嬉しそう。

結局、この看護師さんの

膀胱洗浄がきっかけで

だいぶ尿が流れるように

なりました。

まだ血の塊は残ってるのでしょうが、

そこまで影響ないぐらいに

膀胱洗浄で取れたんでしょう。

この看護師は本当に

命の恩人です。

一時間置きの生食交換

結局その日は

生食を流し込むスピードを

最大にし、

2リットルを1時間ぐらいで

使い切るぐらいの計算で

行いました。

ちなみにこれを

膀胱内持続灌流

通称

「灌流(かんりゅう)」

といいます。

最初は真っ赤だったのが、

だいぶピンク→

薄ピンク→ほぼ無色

までになりました。

次の日の朝なんては

だいぶ透明に近かったですね。



次パート

闘病記パート51「血尿&血の塊」

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